第10章 卒制の勝者にインタビュー
佐藤亘さんに聞く (2007年度卒業生 優秀賞)
佐藤さんは卒制で植物のプランターとパッケージを手がけたあと、大手フラワーショップの会社に就職しました。その後、現在はインテリアの視点から、様々なシーンで緑のあるライフスタイルを提案しています。透明感と清潔感を感じさせるデザインが得意な佐藤さんには、草食系男子という言葉をもじって「インテリアと植物界の装飾系男子」という呼び名を贈りたいと私はひそかに考えています。>しかし2009年3月のインタビュー当時はまだその名を思いついていなかったので、本人に異論を唱えられることもなく、ゼミの開始当初を振り返るあたりから話を始めました。
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(1) 午前中の3時間はすごく集中できる

―佐藤さんは3年生の時、私の授業を取っていなかったんですよね。
「いえ、取ってました。メディアデザイン論です」
―でも、あれは講義でしょう。私が心血を注いで指導していた3年前期、後期の演習は取っていなかったのでは。
「はい」
―だから、春休みに4年ゼミの振り分け希望表を見て、あなたの名前を見ても『佐藤さんってどんな学生だったかしら、名前は見たことはあるけれど顔は知らないわ』って思ったの。私のゼミを希望する学生は定員より多かったから数人断らなくちゃいけなかった。それで助手さんのところに言って、『佐藤さんってどんな学生?』と尋ねたら、『彼は朝一番でゼミ希望のプリントを提出しに来ました。僕達が準備室に登校したら、佐藤さんが既にプリントを持って扉のところで待っていました』って教えてくれたの。
「準備室は開くのが遅いんです。僕は9時から待っていたのに、助手さんが登校するのは10時だから」
―それで、『この学生は朝に強いのか!提出が早い人なら、卒制の出来も早いに違いない!』と思ってゼミに入れたんです。就職が決まったのも早かったんですよね。
「4年生の春、4月です」
―あの時の私の勘は間違っていませんでした。就職用のポートフォリオを見せてもらったら、しっかりまとめてあって、その後もずっと佐藤さんの制作に関しては安心していたし、毎回の発表も落ち着いて見守ることが出来ました。みんなが佐藤さんのように〆切を守ることが出来たら、先生もすごく楽なのにね。佐藤さんのようなスピード感は、どうすれば養えると思いますか?
「性格上のことなので何とも言えませんが…。 たとえば、午前中から行動するようにして、昼型の生活習慣を身につけるとか。午前中の3時間はすごく集中できるし、夜より頭が働くんです」
―いつも何時に起きるの?
「7時とか。遅くても8時です」
―健全ね!朝8時に起きられる学生がいるんだ。
「自分は性格的にダラダラできないから、起きて何かしようと思うんです。大学に行って教室に9時に着くと、昼までは誰もいないから一人で集中して作業ができます。午前中の授業に出ても眠くならないし。午後の時間に余裕もできるから、夜は好きなことして、友達と遊んでも大丈夫です」
―佐藤さんが早起きなのを知らなかった。みんなはたいてい、お昼過ぎに大学に来るでしょう。
「そうですね。だいたい昼から教室の人数が増えていって、みんなで卒制どうしようって話したり、ゼミに出たりとか」
―でも佐藤さんは既に午前中に作業を済ませている。
「そうです。だから友達に『ねえねえ、何やってるの』ってちょっかいを出したり。10月から12月にかけてはみんなで夜ご飯を食べに行くことが多かったのですが、卒制の相談をしたりして。でも自分は9時には家に帰っていました」
―本当?9時に帰るの?!
「いつもじゃないですね。最後までみんなと遊んだりしていた時もありますよ」
―夜は何時に寝るんですか。
「10時です」
―君はお爺ちゃんか。郷ひろみみたいなライフスタイルですね。
「まあ、さすがに、10時には寝ないかも…12時就寝くらいですかね」
―それでも十分早いほうですね。
「みんなに良く言われました。『昼から行動するのはすごいよね』って」
―でも本当は朝から活動しているわけですね。他の学生は夜ご飯のあと、12時を過ぎると頭がさえてくるんですよ(参照:Q.4)。
「でも僕は12時を過ぎると眠くなるんで。徹夜は絶対しません」(つづく)





