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9-2.実践ステップ2 完全コピープロジェクト 実施概要

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ステップ1では好きな材料を組み合わせて夢の箱を作りました。これは等身大のテーマを洗い出す作業でした。

ステップ2ではその手順を反転します。任意のテーマを決めて、身近な材料を工夫しながら造形を再現します。素材に対する洞察力を深め、素材の特性から新たなアイデアを探ることがこのステップの目的です。

問:既存の製品の中から好きなものを選び、身近な材料で再構成しましょう。
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予算=任意
制作期間=1週間
サンプル=自分が好きな形、目指す世界、憧れる要素を持つものを選びます。
材料=適当な素材を用意します。
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素敵だと思う対象をサンプルとして選び、自分なりに再構成してみましょう。対象は身の回りの製品、デザイン、絵画、彫刻など何でも構いません。材料には身近な物、入手できるもの、使ってみたい素材を選んで下さい。ここでは対象とまったく同じ材料を使う必要はありません。むしろ、完全に同じ材料を手に入れて制作する方が難しいと思います。自分で適当な素材を選んで、精巧にまねしてみましょう。

課題のねらい:
対象を完全にまねてみると、材料の特性をより深く理解することが出来ます。対象を見ているだけでは分からなかったことが、制作をなぞると分かるようになるのです。

例えば、バラを好きな人はたくさんいますが、「バラの何が好き?」と聞かれて、すぐに答えられる人は少ないと思います。好き、という気持ちは往々にして曖昧なので、「優美な形」と口では言いつつも、実は鮮やかな真紅の色に目を奪われていたり、高貴な香りに気分が良くなっていたり、本人が意識していないところで好きな要素が複雑にからみあっているのではないでしょうか。しかし、自分の手でバラを作るとなれば、茫漠とした視点を整理しなければなりません。また、選択する素材によって、表現する内容も変わってきます。

バラの色や形にひかれている人は、セロファンや色紙でバラを再現しようとするかもしれません。はさみを駆使して、花びらの微妙なカーブを作りだそうと頑張るでしょう。また、バラの香りが好きな人は、香りの良いせっけんを削って花を彫りだすのかもしれません。そして、バラの生気に魅せられた人は、つややかな飴細工で花の生命感を表現するのかもしれません。

つまり、再現とは自分の視点で表現することです。巧妙に再構成するためには、対象をしっかり観察して、材料を選ぶ必要があります。そして工夫を重ねて総体を再現します。このように、観察、材料の選択、制作といった一連のプロセスを踏むうちに、自分が選んだ材料の特性と限界がはっきりわかってくるでしょう。

課題で判明すること:
作り手の立場に立つと、眺めているだけではわからなかったことに考えが及ぶようになります。元の対象を作った人が考えたことと、自分が掘り下げたいテーマとの差が明確になるのです。
このステップを終えると、素材に対する学習意欲が自然と増していくでしょう。どんな材料を選ぶかによって、作品の仕上がりも大きく変わってくるからです。卒制では、テーマ選びと同じぐらい素材選びが重要だ、ということが実感できればしめたものです。私たちが身近に購入できる材料は限られています。だからこそ、より多くの材料を知り、手にすることが大切です。使用する材料が明らかになれば、卒制の具体的なイメージを描けるようになります。

また、このステップでは無用な失望感を防ぐことも出来ます。卒制のテーマを調べていると、自分と同じアイデアが、既に実現されていてがっかりすることがあります。まったく同じ材料を使い、まったく同じ工程で作っていた場合は、失望しても仕方ありません。しかし、たいていはアイデアがかぶっているだけに過ぎません。それなら、異なる材料で同じテーマを仕上げてみましょう。複製する場合、材料と工程が同じでれば、仕上がりの差だけが目立ちます。しかし対象が用いていた材料とはかけ離れた材料を使うほど、新しい結果が生まれます。アイデアは同じでも、機能や個性に変化が生まれるからです。

このステップを踏むと、「自分だったらこんな風に発展させたい」という新たなアイデアが浮かぶでしょう。既存の製品をむやみにリスペクトする前に、ミミクリ(模倣)して隠されたテーマを見つけませんか。材料からテーマを再考することが、ステップ2の成果です。

自己判定用書き込みシート 
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氏名:
消化した予算 計.   円 (内訳=  )
素 材:     × テーマ:
制作して、わかったこと:
制作して、わからなかったこと:
今後の課題:
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