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「北欧の巨匠に学ぶ図法 家具・インテリア・建築のデザイン基礎」出版


Architecture textbook featured the total design of Arne Jacobsen for Japanese students.
北欧の巨匠に学ぶ図法 家具・インテリア・建築のデザイン基礎
単行本: 113ページ
出版社: 彰国社
発売日: 2012年4月
本の寸法: 25.6 x 18.2 x 1.4 cm
著者: 鈴木 敏彦、大塚 篤、小川 真樹、半田 雅俊 、村山 隆司



鈴木先生の工学院大学建築学部の「基礎設計・図法」の授業の全内容が本になりました。(アルネ・ヤコブセン研究会:取材編集協力)
ヤコブセンのデザインでは、セブンチェアやアントチェアといった椅子が有名ですが、本国デンマークでは建築家として認識されています。一人の建築家に焦点を当て、家具やインテリアから建築まで「串刺しにして」設計をひもといた本は、類を見ないのではないでしょうか。設計を学ぶ学生だけでなく、建築家の発想と手法を一から学びたい人におすすめの本です。以下に、読者へのメッセージを転載します。

読者へ アルネ・ヤコブセンは、生前のインタビューで以下のように告白している。
「誰でも若い時にはアイデアが豊富に浮かぶ。そして建築家として自分と重ね合わせる人物が出てくる。私の場合、
その尊敬する人物はミース・ファン・デル・ローエだ。家具まで含めた一貫性を感じた。ベルリンの展示会だった。彼のバルセロナ・チェアは有名だ。理想を追求したデザインは現代でも高く評価されている。」

ヤコブセンにとって、デザインと建築の師匠は同時代のミースだった。何かを学ぼうと考えたとき、その道の先を行く人物から学ぶことは多い。しかし結果的に、ヤコブセンはミースよりも多くの家具やプロダクトを発表した。尊敬する人物の仕事を目の端で追いかけながら、彼は彼なりのデザインを成し遂げたからだ。

それにしても、師に値する人物と巡り会えるのはなんて幸運なことだろう。そこで本書では建築を学ぶ諸君の指南役に、アルネ・ヤコブセンを選んだ。最初は真似るだけでもいい。やがて彼の考え方を習得し、自分の手で再構成していくうちに、わずかながらもオリジナリティが生まれてくるだろう。続けていくうちに、いつかは師匠を超える日が来る。

本書では、身の回りの家具やプロダクツから、インテリア、建築へとスケールを広げる方法を記した。北欧の建築およびデザインの巨匠であるアルネ・ヤコブセンの作品に触れながら、建築を総合的にデザインする方法をひもといた。かつてヤコブセンが、20世紀の巨匠のひとりであるミース・ファン・デル・ローエからトータルデザインを学んだように、読者諸君が本書を噛み砕いて、21世紀の建築の時代をつくっていくことを願っている。

1-1 形を捉えよう
アントチェアの形をフリーハンドでスケッチする方法が紹介されています。
「実際に図面を描く前に、図面化するもののを形を、
めで捉え、紙に描く作業、つまりスケッチすることから始める。」

「これから学ぶ図法をもとにして描く図は、正確に形、
プロポーションを捉え、表現しなくてはならない。
そのためには、対象物を見るだけではなく、肌(手)で
触って確かめることも必要になる。」

「アントチェアのスケッチ
ペンで描き、水彩で着彩をしている。微妙な曲線による
光の反射を出すには、色を付けない白い部分を、うまく
表現するとよい。床面に影を入れると、安定感が出る。」

2-1 インテリア平面図の描き方
1960年、ヤコブセンがデンマークのコペンハーゲンに建設して物議をかもし、やがて高い評価を得たのはSASロイヤルホテル(現ラディソンブルー・ロイヤルホテル)です。今なお当時のインテリアをそのままに残したスイートルーム、606号室を平面図の題材に取り上げています。

「建築の図面にはいろいろな種類があるが、そのうち平面図はもっとも基本となる図面で、不動産の間取り図などで一般にもよく目にすると思う。平面図とは、立体である建築をおおむね目の高さで水平に切断し、上から見た図面である。」

さらに、
2-3 インテリアパースの描き方
2-4 インテリア模型をつくる

と章がすすみます。

レーザー距離計で実測した天井高、奥行き、幅の数値に基づいて、誰もがあの憧れの606室を再現することができます。
CGソフトSketch Upを使用して描いた一点透視図と、20分の1の建築模型を撮影した写真を抜粋します。





3-1 建築の図法とは
「建築のプレゼンテーションは、基本図面、立体表現、模型写真、設計趣旨を表すテキストやダイアグラム等の要素から構成されることが多い。左の図は、こうした一連の図法を用いた、テキサコ・ガスステーションのプレゼンテーションの例である。」
クランペンボー駅から徒歩20分の位置にある、丸いひさしが印象的なテキサコ・ガスステーションを題材に取り上げています。

アクソメこと、アクソノメトリック図の描き方は、ヤコブセンが1929年に設計コンペでグランプリデビューした作品、「House of the Future」から学びます。当時の理想を描いた「未来の家」は、2階まで吹き抜けのダンスホールを中心として、周囲にキッチン、ダイニング、オフィス、浴室、スポーツルームをぐるりと配置したモダンな円形住宅です。ヤコブセンは、この家の住人が車のほか、ヘリコプターやボートを使って、陸、空、水からアクセスする状況を想定していました。

3-5 アクソノメトリック図の描き方
「この図法には透視図にはない大きな特徴があるが、それは『平面上と高さ方向の寸法が図面通りになる』という点である。したがって、アクソノメトリック図には縮尺がある。平面図から垂直に寸法通りに立ち上げて描くイメージである。」

「表現したいこと=仕上げ方を想定してから描く
左にたくさん並んでいるのは、筆者らが講義している大学1年生の最初の授業での未来の家アクソノメトリック作品である。巧拙はあるが、それぞれに自分の表現を工夫していて面白い。」

3-7 建築模型をつくる
「周辺環境の模型をつくることは、建築と地域の関係を検討するのに役立つ。」

3-6 建築図面のプレゼンテーションテクニック
樹木の描き方や、建築図面に欠かせない人や車といった添景の描き方指南も載っています。

巻末の「アルネ・ヤコブセンをめぐるショートトリップ」もお見逃しなく!

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