Kiila bench

Redesign

キーラベンチのリデザイン

SKWAT/ARTEK Open Call Online Competition Exhibition

会場:Artek Tokyo Store (東京都渋谷区神宮前5-9-20)
期間:2023年2月22日(水) ー 3月13日(月) 

exhibition New killa bench by Atelier OPA
Photo:Tomoko Sakitama @tmcocco
Now On Sale! Kiila bench ¥216,800

■SKWAT/ARTEK Open Call Online Competition Exhibition
SKWAT/ARTEK Open Call Online CompetitionはARTEKを代表する4つの家具のリデザイン案を公募し、新しいカタチで価値を転換するプロジェクトです。2021年秋にInstagramを通じて #skwatartek のハッシュタグを付けた300案が集まりました。同年末に選ばれた4作品のファイナリストがSKWATと実製作を行い、Stool 60 Finland 100 Model、66 Chair、901 Tea Trolley、Kiila Benchを展示、販売しました。

SKWAT/ARTEK Open Call Online Competition was a project that adds new value to ARTEK's masterpiece furniture and transforms it into a new form. Four finalists were selected from more than 100 ideas submitted on Instagram at the end of 2021. The redesign was realized in 2022. Atelier OPA and three architects described their work at the opening of the exhibition on February 22, 2023. Original Artek furniture includes the Stool 60, 66 Chair, and 901 Tea Trolley designed by Alvar Aalto, and the Kiila Bench by Daniel Liebakken.

ATELEIR OPAは5種類の案を応募し、Kiila bench(キーラベンチ)のアイデアが採用されました。

Instagram:「Kiila Benchのリデザイン」


Kiila Bench was designed by Daniel Rybakken in 2017. The original straight bench seats two people.
ダニエル・リーバッケンが2017年にデザインしたキーラベンチは、まっすぐで2人掛けです。Original killa bench by Atelier OPA Redesign of Kiila Bench by ATELIER OPA in 2022.
The bent seat evokes a conversation.
2022年、ATELIER OPAは、座面に角度をつけて、会話を誘発するかたちにリデザインしました。
New killa bench by Atelier OPA

Before:DAIKEI MILLSにて。2022年3月2日、真っ直ぐなキーラベンチに座る鈴木と杉原。
After:DAIKEI MILLSにて。2022年10月、リデザイン完了。角度のついたキーラベンチで向き合う鈴木と杉原。

Before: Killa bench by Daniel Rybakken
Killa bench by Daniel Rybakken
After: Redesign of Killa bench by Atelier OPA
Killa bench by Atelier OPA

■Kiila Benchのリデザイン
2022年、ATELIER OPA は株式会社多田木工製作所(山形県天童市)の協力を経て、キーラベンチのリデザインに着手しました。

切断した黒い座面には同じ仕上げの扇形の板を足し、裏側の金物の角度を変えて、オリジナルの脚を再利用しました。こうして真っ直ぐだった座面はへの字型に変わり、表情が生まれました。

2023年2月22日(水)に表参道のArtek Tokyo Storeにて展示が始まりました。

キーラベンチの黒くマットな座面と白木の脚の組み合わせは、モダンかつナチュラルな仕上がりです。リビングや玄関で腰掛けたり、読みさしの本やグラスを置いたりするのに適したサイズです。

■北欧デザイン フィンランドとノルウェー
Artek(アルテック)は1935年にフィンランドの建築家のアルヴァ・アールト、アイノ・アールト、マイレ・グリクセン、ニルス=グスタフ・ハールがヘルシンキに設立したインテリアのブランドです。2017年発表のキーラベンチは、ノルウェーのデザイナーのDaniel Rybakken(ダニエル・リーバッケン)氏は、Artekの製品の質を尊重しながらも、アールトのコピーではないデザインを目指しました(参照: https://www.danielrybakken.com/Kiila.html)。そしてカメラの三脚に上着をかけた時の安定性にヒントを得て、最初にコート掛けを、そしてベンチをデザインしました。キーラはフィンランド語でくさびを意味します。キーラベンチは四方に張り出した白木の脚に、黒い真っ直ぐな平板を載せたデザインです。

■北欧家具の日本におけるリデザイン
ATELIER OPAではこれまでの北欧研究に基づき、アールトが敬愛したスウェーデンの建築家、グンナール・アスプルンドが制作したベンチを参照し、キーラベンチのリデザインを行いました。ストックホルムの森の墓地の礼拝堂に置かれた三人がけのベンチでは、一人分がわずかに内側を向き、故人を悼む遺族が自然とひざを寄せ合う仕組みです。この角度のついたアスプルンドのベンチのは、彰国社から2013年に上梓した『北欧の巨匠に学ぶデザイン アスプルンド/アールト/ヤコブセン』(鈴木敏彦、杉原有紀)に「行為を誘発するかたち」として紹介しています。

アールトはアスプルンドを敬愛していました。そして、私たちはリーバッケンさんのオリジナルのデザインや、北欧の街並み、人々、北欧モダニズムのデザインを尊敬しています。1年の製作を経て、新しいキーラベンチが完成しました。Artekは「家具の販売と、展示会や啓蒙活動によるモダニズム文化の促進」を目的にヘルシンキで設立されました。その東京店で、私たちATELIER OPAが、北欧の文化とデザインを日本で自由に再解釈した製品を並べられることを嬉しく思います。

■書籍『北欧の巨匠に学ぶデザイン アスプルンド/アールト/ヤコブセン』
https://www.shokokusha.co.jp/?p=4895
グンナール・アスプルンドのベンチをはじめ、アルヴァー・アールトやアルネ・ヤコブセンの家具、建築、インテリアのトータルデザインと日本との関係性をわかりやすく解説しました。北欧3カ国の旅のガイドとして、また北欧デザインのテキストとして2022年6月に4刷となりました。

Kiila Bench by ATELIER OPA
製品名:キーラベンチ Kiila Bench
リデザイン:ATELIER OPA
サイズ:幅136cm 奥行き51cm 高さ47cm
価格:¥238,480(税込)
本作品は一点物です。展覧会にて申し込みを受け付け、会期終了後に抽選で購入者を決定します。

プレスリリース(2023年3月9日)

【北欧家具の展覧会】ATELIER OPA、東京・表参道のSKWAT/ARTEK 展にてリデザインしたベンチを展示、販売。2023年3月13日(月)まで

3月13日(月)まで展示、販売しています。ぜひ会場に遊びにいらしてください。
作品展示 ファイナリスト
・Stool 60 Finland 100 Model 白石遼也 @ryoya_shiraishi_architects
・66 Chair 滝川寛明 @takigawa.architects
・901 Tea Trolley 堀田純希 @junkihorita
・Kiila Bench ATELIER OPA @atelier_opa

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